モロッコ国王ムハンマド六世、パリでフランス大統領と会談
モロッコ国王とフランス大統領は、両国間関係を回復し、互いの例外的な強いパートナーシップを強調した。
フランスのフランソワ・オランド大統領とモロッコの国王ムハンマド六世が、9日フランスの首都パリで会談したことは、両国の和解を象徴している。両国の元首は、声明を発表し、両国の間の「信頼と将来への野心に満ちた協力関係の新たなダイナミズム」を称賛した。
フランスとモロッコは、公的には1年間続いた不和の状態を、先月司法協力を再構築することで終了させた。拷問をした疑いがあるというある活動家の訴追をもとに、2014年にフランスの警察がフランスを訪問中のモロッコ情報機関のトップを逮捕したことにより、両国の関係は断絶した。
今回の会談後に出された共同声明によると、今回の会談では、両国の元首は、あらゆる地域・国際的課題を議論した。両者は、両国の例外的に強固なパートナーシップを強調した。さらに1月31日に締結された二国間合意について強調した。この合意は、両国のより効果的な司法協力に関する条件を設定したものである。
フランスとモロッコは共にテロとの闘いをすすめ、治安面での全面的な協力を推進し、外交的な断絶に終止符を打つと誓った。
共同声明では、「両国元首は、両国がテロ撲滅のため、治安面で全面協力を行う。そしてこの精神に基づいて、両国閣僚の相互訪問を強化し、両国政府間の次の政府高官級会談を準備する」としている。
そして、「両国元首は、あらゆる分野でのフランスとモロッコの信頼でき、また将来に向けた野心的な協力の新たなダイナミズムのための条件は整っている」と声明を締めくくった。