リビア:反ISデモ隊に発砲、7人死亡
イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)が拠点を置くリビア東部デルナで12日、ISに抗議する住民のデモがあり、武装集団による発砲でデモ隊の7人が死亡、30人が負傷した。ロイター通信が報じた。武装集団の正体は不明だが、IS系の可能性がある。住民らはISに参加する外国人戦闘員が街に増えていることに抗議していたという。
一方、デルナでは同日、ISと別のイスラム系武装勢力の間で戦闘が起き、IS側の9人が死亡した。ISが武装勢力の指導者を殺害したことを契機に戦闘が激化したという。
リビアでは2011年にカダフィ政権が内戦の末に崩壊した後、反カダフィ派同士の軍事衝突が断続的に続いている。ISは混乱に乗じて、デルナや中部シルトの拠点化を進めている。