クリントン氏、序盤2州でサンダース氏をリード 米大統領選
2016年の米大統領選で民主党からの指名を目指しているヒラリー・クリントン前国務長官の支持率が、序盤に投票が行われるニューハンプシャーとサウスカロライナの2州でバーニー・サンダース上院議員を上回っていることが6日までに分かった。
モンマス大学がこのほど発表した調査結果によれば、クリントン氏の支持率がサンダース氏を48%対45%で上回った。9月の調査では、サンダース氏が43%の支持率でクリントン氏(36%)を上回っていた。ただ、9月の調査時にはジョー・バイデン副大統領やリンカーン・チェイフィー前ロードアイランド州知事、ジム・ウェッブ元上院議員はまだ選挙戦からの撤退を表明していなかった。
モンマス大学の世論調査部門の責任者、パトリック・マリー氏は、女性や高齢者、民主党員として登録している有権者など民主党の支持基盤の一部がサンダース氏からクリントン氏へと戻ってきたとの見方を示す。
クリントン氏は、先月行われたリビア・ベンガジの米領事館襲撃事件に関する公聴会を乗り切ったほか、民主党候補者による討論会でも銃規制をめぐるやり取りでサンダース氏が女性差別的な発言をしたと批判していた。マリー氏によれば、こうしたことが民主党有権者の支持がクリントン氏へ傾くことにつながったという。