国王ムハンマド六世:モロッコは選挙算段から離れた責任ある政府を必要としている
ダカール(2016年11月6日)モロッコの国王ムハンマド六世は、6日、モロッコは選挙算段から離れた、真摯で責任ある政府を必要としていると述べた。
「今後組閣される政府は、諸政党の選挙算段を基にしたものであってはならない」と、セネガルの首都ダカールから、同日の「緑の行進」記念日に際してモロッコ国民に向けたメッセージのなかで、国王は述べた。
「政府は、国内と国外の諸事項に関して、特にアフリカに関する事項について、明確な計画と熟慮された優先順位を持っている必要がある。そしてモロッコが友好諸国に対して持つ義務を尊重しながら、これまでの様々な課題に対処できる能力を有している必要がある」と国王は述べた。
この点について、政府は、計画と優先順位に沿って効率的で首尾一貫した努力を傾ける必要があり、そのためには部門ごとの属性に応じた質の高い能力を持った人材が必要であると国王は述べた。
「これらが次の政府が組閣される際の基準となるべきであって、そこから逸脱しようとするいかなる試みも許容できない」と国王は続けた。
モロッコ国民は現在組閣作業中の政府が諸課題に対処できる能力を持ったものとなることを期待していると、国王は強調した。
この国王によるスピーチは、10月7日に実施された議会選挙を受けたもので、同選挙では公正発展党が125議席を獲得し第一党となった。第二党は102議席を獲得した正統近代党である。
同選挙から数日後に、国王は公正発展党党首のアブディッラー・ベンキーラン氏を首相に任命し、同氏は現在連立内閣の組閣作業中である。