モロッコ国王ムハンマド六世、アフリカ連合首脳会議へ出発
モロッコ国王ムハンマド六世、アフリカ連合首脳会議へ出発
   モロッコ国王ムハンマド六世は、13031日にエチオピアの首都アディスアベバで開催が予定されている第28回アフリカ連合首脳会議に向けて、27日出発した。
 エチオピアへの国王の訪問は、2016年夏にモロッコがアフリカ連合復帰の意思を表明したことによるもの。
 モロッコのアフリカ連合への復帰については、アルジェリアとアフリカ連合委員会のズマ委員長が反対しているが、アフリカ連合加盟国の大多数が賛意をすでに表明しており、アディスアベバでの首脳会談で承認される見通しとなっている。
 モロッコ国王は、2016年第四半期には複数のアフリカ諸国を訪問するなど、今回のエチオピア訪問に先立って積極的な外交を展開していた。
 ムハンマド六世の訪問先には、アルジェリアが支援する分離主義運動のポリサリオ戦線を支持する東アフリカの国々も含まれていた。
 ルワンダ、タンザニア、エチオピア、ナイジェリアへの訪問において、モロッコのアフリカ連合復帰が議題に挙がり、いずれの国の元首もアフリカ連合首脳会談で復帰を支持する考えを表明している。
 アフリカ諸国は、経済、人道、宗教、治安に関し、モロッコがアフリカで中心的な役割を果たしていることを認識しており、モロッコのアフリカ連合への復帰は、同連合にとって有益であり、アフリカ諸国間の関係強化を大きく促進することを認めている。
 モロッコは、20167月にルワンダのキガリで開かれたアフリカ首脳会議でアフリカ連合への復帰を表明した。モロッコは、32年前に、アフリカ連合の前身であるアフリカ統一機構が、アルジェリアの支援を受ける分離主義運動ポリサリオ戦線が主張する「アラブ・サハラウィ民主共和国」の加盟を認めたことを受けて、同機構を脱退した
 モロッコが復帰を表明した直後、アフリカ連合加盟国54カ国のう28カ国が支持を表明した。
 その後、モロッコが復帰するために必要な過半数に相当する40超える国が、モロッコのAU復帰を支持している。
 アフリカ連合憲章の第29条の加盟に関する規定によれば、「加盟は、加盟国の過半数の賛同によって認められる。各加盟国の決定はアフリカ連合委員会委員長に伝えられ、委員長は必要数の加盟国による票を受理し第、関係国にその決定を通知するものとする」とされている。
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