モロッコ国王のムハンマド六世は、ナイジェリア大統領との電話会談についてのナイジェリア政府からの要請を拒否した。

　モロッコ外務省が6日に発表したところによると、「国王ムハンマド六世とナイジェリア大統領の電話会談についてナイジェリア政府からの要請があったが、ナイジェリアでの選挙が近いことから電話会談は不適切であると判断した国王陛下はこの要請を拒否した」ということである。

　国王は今回の要請に応えることができなかった理由について、ナイジェリアの重要な選挙との関連、そして聖地、アラブ・イスラームの大義に関するナイジェリアの立場を挙げ、謝罪した、と外務省の声明は続けた。

　ナイジェリア政府による、両国元首の電話会談とモロッコへのナイジェリア特使の派遣という要請は、通常の外交行為というよりむしろイスラーム教徒の票の獲得を目指した者であると、外務省は付け加えた。

　また、専門家らは、ナイジェリア大統領による選挙目的でのこのような招待を受けること拒否した今回のモロッコ国王の反応は賢明であると述べた。