
国王ムハンマド六世は、15日、法務省、宗教省、国家人権評議会に対して要請していた中絶に関する諮問結果を受け取った。王宮の発表によるとムスタファ・ラミド法務・自由大臣、アフマド・タウフィーク ハブス・イスラーム大臣、ドリース・ヤザミ国家人権評議会議長が、カサブランカの王宮で15日に国王に謁見し手渡した。
諮問結果では、「圧倒的多数の」モロッコ国民は、限定的にのみ中絶を合法化することを望んでいるとした。中絶が認められるケースとしては、母体の健康を維持する場合、胎児の先天的異常が認められる場合、近親相姦やレイプによる妊娠の場合である。この諮問結果に基づいて、国王ムハンマド六世は、刑法のなかにこれらの提案を組み込み、中絶に関する手続きを進めるよう指示を出した。
家族と市民にとって最善の選択がなされるように、賢明で客観的な意見の議論を要請するという国王のやり方は、関係機関の大臣や議長、その他国民に広く歓迎されている。
諮問結果では、例外的なケースを除いて、女性、家族、胎児、そしてすべての社会に対する心理的・社会的影響や健康に対する否定的な影響が考慮され、非合法の中絶を犯罪とすることが勧告された。つまり中絶が認められるのは、母体の命や健康に危険が認められる場合、妊娠がレイプや近親相姦の結果による場合、胎児が重大な奇形や病に冒されている場合に限られる。
勧告を受けて、国王は法務大臣と保健大臣に対して、医師らと協力のうえ、母子健康の医療分野での知見とイスラームの教義を考慮したうえで、刑法にこれらの勧告を盛り込むための法案作成と議会への提出を指示した。
さらに国王は、中絶をしなければならない事態を社会全体でできるだけ少なくするために、予防、そして科学的知識や倫理の普及の必要性を強調した。
国王謁見には、フアド・アリ・ヒンマ国王顧問、アブドゥルラティーフ・マヌーニー国王顧問、フセイン・ワルディ保健大臣が同席した。