
プーチン露大統領、モロッコ国王ムハンマド六世をクレムリンで歓迎
ロシアのプーチン大統領は、モロッコ国王を歓迎し、国王のモスクワ訪問は両国関係をすすめる新たな起爆剤となると述べた。「友人である国王陛下がロシアの首都モスクワを訪問してくださったことを、歓迎いたします。特に、国交樹立のために故ハサン二世がソ連を訪問されてからちょうど50年後の今年に訪問していただいたことは私の喜びです。両国の関係はそれ以来発展を続けてきました。今回の陛下の訪問が、両国間の絆を深める新たな起爆剤となることを確信しています」と、プーチン大統領は国王ムハンマド六世に述べた。
大統領は、ロシアが「モロッコと素晴らしい関係を築いている」ことを指摘し、両国間の貿易が減少している原因について言及した。「両国間で話し合うべき事項は多くあります。我々はモロッコと素晴らしい関係を持っていますが、両国の貿易、特に伝統的なモロッコ製品の貿易が減少していることは奇妙なことです。どうしてモロッコの果実、オレンジ、トマトなどのロシアへの輸出が減少しているのか疑問に思います。特に欧州諸国からのこれらの商品の供給が制限されている時に、です」と述べた。
また、プーチン大統領は、「地域の諸問題について陛下の御意見をうかがうことは私にとってとても重要なことです」と述べた。
モロッコ国王は13日夜にモスクワに到着した。今回は2度目のロシア訪問となる。
モロッコ国王の公式訪問は、政治、経済の面で「非常に重要」であるとロシアのボグダノフ外務次官兼大統領特別代表は13日に述べた。マグレブアラブ通信社によると、ボグダノフ氏は、「両国民の友好関係を促進する国王のロシア訪問を非常に喜ばしく思う」と述べている